こんにちは^^新築マンション営業レディMです。
今回のテーマは、駅近マンションの定義について。その便利さから『駅近マンションが欲しい!』という人は多いのですが、果たして駅徒歩何分以内のマンションを駅近マンションと言うのでしょうか。そして、マンションを購入するなら駅徒歩何分以内の物件を選ぶと良いのでしょうか。
駅近マンションの定義
早速駅近マンションの定義について。
実は…『駅何分以内の駅近マンションを指す』という定義はありません。
(いやいやこの記事意味あるの?と思われず、どうぞ最後までお読みください。)
定義がないとなれば、駅近マンションの感覚は人によって異なりますね。ある人にとっては駅徒歩10分以内でも駅近と感じますが、ある人にとっては駅徒歩3分以内でないと駅近とは感じないかもしれません。
リビン・テクノロジーズ株式会社が2019年に首都圏在住の180人に行った「駅近は徒歩何分までか」についての調査では、平均【徒歩8.2分】という結果でした。
『駅徒歩10分』と答えた人が最も多く全体の31.1%、次に多い『駅5分』と答えた人が全体の25.0%。『駅徒歩15分以上』の回答も17.2%ありました。
「住むなら駅から徒歩何分までが許容範囲なのか?」という調査では、40.0%もの人が『徒歩10分以内』と回答しています。『駅徒歩15分以上』の回答も30%を超えていますが、これは駅からの距離よりも広さや価格優先のニーズ割合と比例しているように思います。
ニュース情報:リビン・テクノロジーズ(株)「リビングマッチ調べ」
https://www.lvnmatch.com/magazine/article/column/lvn_research/8359/
このアンケート結果だけで駅近マンションの定義を徒歩8.2分とする事は出来ませんが、幅はあるものの駅徒歩10分以内のマンションを駅近マンションと感じる人が多いという事がわかります。
営業にとっての駅近マンション
マンション営業の目線ではどうでしょうか。
私は駅徒歩10分に建つマンションを駅近マンションと呼ぶのに相応しいとは感じません。『駅近マンション=駅徒歩5分以内のマンション』だと思っています。これは是非駅徒歩5分以内のマンションを買うべき!…という事ではなく、どんな駅でも駅徒歩5分以内のマンションの供給戸数が少ないという希少性を知っているからこそ抱く営業目線の感覚です。
また、最寄駅からマンションまでのアプローチによっても大きくイメージは変わってきます。
池袋駅や吉祥寺駅等の人気順位常連駅の場合、駅から例え徒歩10分歩いても繁華街が続き賑わっているため、さほど距離を感じません。湾岸エリアや再開発エリアでは、ペデストリアンデッキを通る事が出来たり踏切や坂道等がなかったりと、歩きやすいアプローチになっているために距離を感じません。
一方、店舗や人通りが少ない住宅街を歩くと景色に変化がなく、どうしても距離を感じやすくなります。
マンションを購入する時、駅から建設地まで実際に何度も歩いてみる事は重要です。晴れた日だけではなく、疲れて帰ってきた夜、雨の日等、色々なシチュエーションで歩いてみると発見が多いですよ。
売却や賃貸を考えているなら徒歩7分以内
購入したマンションに永住または長く何十年も住む予定であれば、駅の距離ばかりを気にする必要はありません。駅から少し離れた方が、価格が安かったり広さがあったりするだけでなく、閑静で緑豊かな優れた住環境になっています。
近い将来、売却や賃貸に出す事を検討している場合は資産価値の観点から駅からの距離がとても重要になってきます。駅から近ければ近い程値下がりしにくく、買い手借り手が見つかりやすいからです。
この買い手借り手が見つかりやすいという観点では、駅徒歩7分以内という距離がポイントとなってきます。
大手不動産情報サイトの物件検索項目には【駅徒歩7分以内】というチェックボックスが必ずあります。『駅まで10分は歩きたくないけど5分以内では値段(賃料)が高そうだしな…』というニーズは、この【駅徒歩7分以内】というチェックボックスにチェックを入れるのです。
アットホーム 中古マンション検索ページより
SUUMO 中古マンション検索ページより
試しに【世田谷区内 専有面積60㎡以上 駅徒歩10分以内】にチェックを入れて検索をしたところ816件もの物件がヒットしたのに対し、【世田谷区内 専有面積60㎡以上 駅徒歩7分以内】で検索をするとヒット数は485件と件数が激減しました。(2019年11月15日9:20現在)
件数が少ないという事は当然ライバル物件が少ないという事ですね。
駅5分以内のマンションが狭い、高い、といった理由でなかなか前向きに検討できない場合には【駅徒歩7分以内】も目安にしてみてください。
徒歩所要時間:1分=80m
そもそも徒歩所要時間って短めに書かれていますよね…?実際にはそんな早く着かないですよね?
意外と知られていないのですが、徒歩◯分記載するには表示基準に基づいているんですよ。
徒歩〇分と表記する基準は、徒歩1分=80mで計算すると決められています。
400mの距離であれば徒歩5分と表記され、秒単位は繰り上げとなります。例えば距離が440mの場合は徒歩5分30秒になりますが、表記は徒歩6分となるという事です。
以前私が担当していたマンションでも、実際には徒歩5分5秒で駅まで着く距離にも関わらず、広告には『徒歩6分』と記載しなければならないという物件がありました。
大人が平坦な道を無理のないスピードで歩くと、基準よりもう少し長く歩く事ができます。男性は85m以上歩く事ができ、ヒールを履いている女性が歩くと丁度基準と同じくらいになると言われています。
この基準には坂道や信号、踏切などの待ち時間は含まれていません。また、マンションの敷地までの距離を指しており、エレベーターの待ち時間や敷地内を歩く時間も含まれていません。
この記事のまとめ
- 駅近マンションには定義がない
- 平均では駅徒歩8.2分を駅近マンションと感じている
- 駅徒歩10分以内のマンションを駅近と感じる人が最も多い
- 不動産営業目線の駅近は駅徒歩5分以内
- 駅からマンションまでのアプローチも大切
- 売却・賃貸をお考えなら駅徒歩7分以内がおススメ
- 駅徒歩〇分は1分=80m(信号等の待ち時間は含まれない)
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