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タワーマンションのメリット&デメリットを不動産営業が徹底解説!【新築マンション購入知識】

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こんにちは^^マンション営業レディМです。

今回ご紹介するのは『タワーマンションのメリット&デメリット』について。

湾岸エリアやリバーサイドに建つ美しいタワーマンション街の象徴の如く堂々したその佇まいに憧れを抱く方も多いのではないでしょうか。一方、地上高い場所で生活をする不自然さに否定的な声があるのも事実です。

 

タワーマンションに住んだことも、またタワーマンションを売った事もある私Мが、そのメリットとデメリットを徹底解説します!!


※実は何階以上のマンションがタワーマンションという定義はありません。一般的には高さ60m超の超高層建築物に該当する、20階以上のマンションをタワーマンションと呼ぶ事が多いようです。この記事でも20階以上のマンションをイメージして解説いたします。

 

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メリット

 

①資産価値が高い

資産としての価値が下がりにくい事はタワーマンションの最大のメリットと言えるでしょう。将来賃貸に出す場合も妥当な金額であればすぐに借り手が見つかりますし、何らかの事情で売却しないといけない場合にも『このタワーマンションの部屋が売出されるのを待っている』という人がいてすぐに買い手が見つかるでしょう。

タワーマンションの歴史はまだ20年程と浅いですが、今のところ、供給過多と思われるようなエリアにも大幅な値崩れは見られていません

不動産業界で働く人たちはタワーマンションなんか買わないというネット情報を見かけましたが…。

そんな事はありません!少なくともマンション販売をしている不動産営業はタワマン好きが多いですよ。江東区のとあるタワマンでは、その希少性と価格設定から資産価値が高いと判断した人が多かったようで、多数の不動産関係者が購入したようです。

 

②利便性が良い

利便性の良さもタワーマンションの魅力の一つ。

駅周辺の再開発地域に建てられる事が多いタワーマンションでは、駅から徒歩5分以内の立地であったり、ペデストリアンデッキを使用すればなんと駅直結だったりしますね。

また、再開発に伴い周辺には大型商業施設をはじめクリニックや保育園などが新たに建てられる事が多く、休日にわざわざ遠くに出かけなくても自宅の周辺に必要な生活環境が整っています。電柱電線がなく、緑豊かで美しく整備された街になるのも嬉しいポイントです。

 

③優れた共用施設とホテルライクな暮らし

優れた共用施設もタワーマンションを語る上では外せません。

キッズルーム、ゲストルーム、パーティルーム、ライブラリールームはもはや付いていて当たり前、スポーツジムやプール、カフェやバーまで兼ね備えたタワーマンションがあるのだから驚きです。


また、まるで高級ホテルを連想させるエントランスやロビーの豪華な雰囲気は、夜疲れて帰ってきてもその魅力に癒される事でしょう。コンシェルジュ・サービスはいつも笑顔で声掛けをしてくれるばかりでなく、クリーニングの取次や宅急便の預かりまで行ってくれます。もう殆どホテルに住んでいるような感覚になりそうですね!

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④多種多様な間取り

LDK~4LDKまで大小様々な間取りの住戸が作られるタワーマンション。その一つ一つの住戸は、他のマンションでは中々見られないユニーク、且つ使い勝手に優れた間取りになっています

バルコニーを向いた部屋が多い設計の住戸が多く、奥まった部屋がない分全ての部屋に光が入ります。また、無駄なスペースになる室内廊下が少ないため各居室が広く有効にとられている事も特徴です。

内廊下になっていれば廊下側に部屋の窓がありません。室内の声が廊下に漏れる事がなくプライバシーが守られます。廊下には室外機が置かれていないため、生活感がない廊下になる事もポイントですね。

 

タワーマンションの北向きの部屋ってどうなんですか?

低層マンションとは比べ物にならない程明るいのですが、真北の住戸には日差しがさんさんと部屋に差し込む…という事はありません。北側の眺望が余程優れている場合を除き、北向きには1LDK等のコンパクトな住戸を配置しているタワマンが多いですよ。

 

⑤眺望

そしてタワーマンションに期待する最大のポイントは、何といっても高さを活かした窓からの眺望でしょう。家に居ればいつでも独占できる大パノラマが広がる事を想像してみてください

これは高層階に限ったことではありません。低層階であっても解放感は十分です

タワーマンションを建てるには広大な敷地が必要です。道路から直接エントランスになっているタワーマンションが少ない事から分かるように、多くは公開空地(敷地内の誰でも通る事が出来るオープンスペース)に囲まれて建物が建てられています。この公開空地により、低層階でも目の前が他のマンションのバルコニー…なんて事にはなりにくいのです。

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デメリット

 

①土地の従前用途

住宅街に建つマンションと異なり、再開発エリアに建てられる事が多いタワーマンション。居住地にも関わらず、土地の従前用途が宅地・畑・駐車場以外である事はデメリットの一つとしてあげられます。埋め立て地であったり、或るいは工場の跡地であったり…。

地盤や土壌汚染を心配する声がよくあげられますが、当然ながらタワーマンションは厳しい建築基準に基づいて建てられていますので過度に心配する事はないでしょう。

大きな地震が来た時の事も気になります。

まず、EVは安全上止まります。高層建築物には耐震・免震・制震の3種類の構造がありそれぞれ揺れ方は異なりますが、免震以外は高層階に行くほど大きく揺れるようになっています。厳しい基準に基づいているので構造は問題ありませんが、あまりに揺れが大きいとクロスが引っ張られてやぶれてしまう事があります。乗り物酔いしやすい人にはかなり辛いようです。

 

②敷地の外までが遠い

長いエレベーター待ちをして地上階に降り、エントランスへ。更に広い公開空地を歩き、ようやく敷地の外へと到着。タワーマンションは玄関を出てから敷地外までどうしても時間がかかります。駅徒歩3分とかかれていても実際には+7分は見なければいけないかもしれません。

外部の人にとっても同じ。宅配業者や郵便局は、まずメインエントランスで荷物がある全ての住戸のインターホンを鳴らします。その後で在宅だった各住戸まで荷物を運びます。通常、荷物の運搬には業務用エレベーターが使われますがこれは1台しか付いていません。2つの業者の訪問時間が重なれば1台のエレベーターは上下に行ったり来たり。荷物が部屋まで届いたのは宅急便のインターホンが鳴ってから20分後…なんて事もあります。

 

③布団干と洗濯物が干せない

布団と洗濯物を外干しして良いかどうかはマンションの規定によるところです。景観上の理由から一切外に干してはならないというタワーマンションもありますので、布団乾燥機や乾燥機は必須アイテムです

過去に私が販売してきたタワーマンションでは、布団の外干しは禁止でしたが、洗濯はバルコニー手摺より下に干すのであれば外干しも可としている事もありました。しかし上階のバルコニーはなかなか風が強いものです。例え規定で布団・洗濯の外干しを可としていても、干せる日はかなり限られるでしょう。

もう数年前の事ですが、とあるタワーマンションでバルコニーの隔て板(隣住戸のバルコニーの境目に置かれる板)が吹き飛んで下に落下する事故が起きた事がありました。幸い怪我人はいなかったと記憶していますが、それくらい風が強く吹く事があります。

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④住人同士の関係が薄い

タワーマンションに限らず大規模マンションは皆そうですが、何百世帯もが同じマンション内に住む事になると、マンション内ですれ違う人が一体どの部屋の誰なのかを把握する事は殆どありません。そのため住人同士の人間関係は希薄になります。例えEVで一緒になっても会釈程度でしょう。

大人はかえって気楽なのかもしれませんが、お子様を持つ家族にはデメリットになりますね。積極的にキッズルームを利用して同世代のご家族を見つけたり、せめてコンシェルジュには大きな声で挨拶をするように教えてあげると良いでしょう。

田舎育ちで近所付き合いが濃かった私たちには寂しいですね 。

タワマンに住んでいる時、一度部屋で倒れて救急車を呼んだ事があるのですが…担架で運ばれている間何人もの住人にすれ違うのが分かりました。朦朧とする意識の中しっかりと恥ずかしさもあり、マンション内に知り合いがいなくてよかったと思った出来事があります。笑

 

⑤引越しが大変

タワーマンションのデメリットを書いてる記事はいくつかありますが、あまり述べられていない盲点が引越しについて

建物完成後に一斉引渡しの場合、皆が好き勝手の日時に引越しては1台しかない業務エレベーターは大混雑。その日のうちに引越しが終わらないかもしれません。そのため当然引越し日時をバランス良く分けて行うのですが、世帯数が多ければ多い程希望の入居日には入居開始できないと思っておいた方が良いでしょう。

また、時間と技術を要するためタワーマンションの引越しが出来る業者は限られています。個人で行っているような格安の引越し業者ではまず対応してもらえません。タワーマンションの引越しが可能となっている業者であっても割増料金を取られる事が多いようです。

 

おわりに

短い歴史の中でタワーマンションはどんどん進化を遂げています。まだまだ人気は衰える事を知らなそうですね。

メリットとデメリットをしっかり把握して、憧れのタワーマンションライフを手に入れてくださいね。この記事をお読みいただきました皆様のマンション探しを応援しています!

 

 

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