マンション営業レディМの助言

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【家具付きモデルルーム使用住戸について】メリットと注意点を徹底解説します!

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こんにちは^^新築マンション営業レディМです。

 

マンションの広告で一度は目にした事がある【家具付き モデルルーム使用住戸販売!】といった内容の記載。『え?あのモデルルームがそのまま買えるの?』と気に留める方も多いのではないでしょうか。

 

いくつか注意すべき事はありますが、モデルルーム住戸の購入はお得にマンションを購入できるチャンスです。

この記事ではモデルルーム使用住戸を購入するメリットと注意点をご紹介していきます。

 

 

1、モデルルーム使用住戸とは

新築マンションの多くは、完成前の完売を目指して販売されています。そのため、一般的にモデルルームはマンションの建設中に公開されており、駅前ビル内や簡易的なプレハブ内に販売事務所とあわせて建設されます。

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もちろん、全てのマンションが完成前に完売するわけではありません。マンションが完成してもなお販売住戸が残っている場合、モデルルームと販売事務所は完成したマンション内に引っ越しをします。賃料削減の他、よりお客様に実際に住むイメージを持ってもらう狙いがあります。

 

完成したマンションに引っ越をした後、販売中または販売予定の実際の住戸にモデルルームを造ります。プレハブ内モデルルーム等とは異なり、大規模な間取り変更は行わずに家具や家電等を設置するだけのモデルルームにする事が一般的です。

このモデルルームとして使用した住戸を、設置した家具や家電をそのまま付けて販売しているのが、よく見かける【家具付き モデルルーム使用住戸】です。

 

2、モデルルーム使用住戸がお得な訳

2-1 販売価格そのものが安い

モデルルーム使用住戸は、他の住戸に比べてお得な販売価格で売り出す事が殆どです。不特定多数の人が出入りしている住戸である事、販売スケジュールによっては引渡しまでの期間が長くなる事等が理由です。

 

マンションによって異なりますが、当初の販売予定価格より200万円~300万円程安く販売されます。モデルルーム使用住戸が最終1戸の販売の場合などには、更に10万円単位端数分程度の値引き交渉に応じてもらえることもあります。

陽当たりが悪い部屋、あまりに眺望が悪い部屋だと、モデルルームの見学の際にマンションの印象が悪くなってしまいます。そのため、比較的環境が良い部屋にモデルルームが造られる事もポイントです。但し、完成後に入居者以外が往来する回数を減らすため、1階住戸がモデルルームになっている事も多いですよ。

2-2 耐久消費財がかからない

2014年に住宅金融支援機構が発表したデータによると、新築マンション購入に伴う耐久消費財等への支出額は1世帯あたり平均85.9万円となっています。品目別の購入世帯比率では高いものから順に、カーテン、照明器具、エアコンとなっています。

 参考:住宅取得に係る消費実態調査:住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)

 

家具付きモデルルームを購入する場合、これらが既に付いているわけですから改めて購入する必要はありません。

カーテンは次に販売するマンションのモデルルームで再利用するため、レースカーテンを除き外されてしまう事もありますが、エアコンや照明は全部屋に設置したまま引渡しになります。

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2-3 高品質でハイセンスなインテリアが手に入る

モデルルームに置かれている家具や小物は、部屋をより美しく広い空間に演出するため、高品質でハイセンスなものが取り揃えられています。インテリアセンスに全く自信がない人でも、誰もが羨むようなオシャレなマイホームを初めから手に入れる事ができるのです。

 

モデルルームに置かれている家具は、例えば100万円近くするカッシーナ・イクスシーのソファー、そこに置かれているのはカバーだけで1万円以上するフィスバのクッション…といった具合に、誰もが憧れる高級ブランドのもの。全て合わせると約200万円~300万円分のインテリアが置かれていることも

 ※採用しているインテリアは不動産会社によって異なり、例え同じ不動産会社でも高級マンションと郊外マンションではモデルルームのコンセプトが違うので、ブランド名や金額は目安としてください。

 

既に愛用しているものがある場合には、不動産会社に伝えれば不要なものを受け取らない事ができる場合があります。また、引き渡し後にオークション等で売却することは自由です。

モデルルームのテーブルコーディネートもとても素敵でした。是非真似をしたいのですが、食器やグラスもハイブランドのなのでしょうか。

私が勤務していたデべの例ですが、無地でオシャレ、しかも厚みがあるIKEAの食器類をよく使用していましたよ。価格は1,500円前後です。

 
『家具付きの購入なら値引きなし、家具撤去での購入なら物件価格から200万円値引き…』といったように、家具付か物件価格での値引きのどちらにするか選択性の場合もあります
モデルルームの家具は高品質であっても、部屋を広く見せるために小さいものや背が低いものが使われている事も多いので、素敵なデザインでも使い勝手の良し悪しを見極めてください。
 

3、モデルルーム使用住戸の注意点

3-1 不特定多数の人が何度も出入りしている住戸である事

モデルルーム使用住戸ですから当然1日に何人もの人が出入りしています。販売期間が長ければ長い程、当然多くの人が出入りする事になります。お客様の来場が0件の日も、清掃や点検のため営業スタッフは必ず中に入ります。

 

モデルルーム見学時はただ部屋を眺めるだけでなく、ドアや窓を開閉してみたり、あるいは収納棚を開けてみたり、あちらこちらに触れながら見学をします。水回りは使用できないようになっていますが、広さを確かめるため浴槽に腰かけてみる人もいれば、トイレの便器に座ってみる人もいます。小さな子供が置かれているベッドに飛び乗っててしまう事もあります。

 

引渡し前にクリーニングは入りますが、細かな傷や汚れが全くないという事はないと思っておいた方が良いでしょう

 

3-2 付属品には保証がない

モデルルームの家具・家電・インテリアには保証がありません。保証書はなく、もし何等かの不具合が生じた場合も不動産会社は責任を取らない旨の覚書を結ぶ会社もあります

 

モデルルームの家具等は、必ずしもそのマンション販売のために揃えられた新品とは限りません。以前違うモデルルームで使用した後に倉庫で数年保管した上、再利用されているものもあります。メーカーの保証期間がとうに切れている事も決して珍しくありません。

新品ではなく、新古品あるいは中古品と考えて利用しましょう。

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3-3 引渡し時期の融通がきかない

モデルルーム使用住戸の引渡し時期は決められていて、原則変更する事はできません。

 

マンションの販売計画にあわせ、引渡し時期が何か月も先に設定されている事もあります。例え購入を決めても、引渡しまでの間モデルルームとして使用され続けるという事になり、引っ越しをする事は当然できません。

また、前もってモデルルーム住戸を売り出す場合には、その価格のお得さから人気住戸となり、抽選販売住戸になるケースもあります。

 

一方、マンションの売出戸数が最終1戸や2戸の場合には、一か月以内を目途に引渡しを受けなければいけません。完成から1年以上経過し、新築物件ではなくなっている事もあります。

 

4、モデルルーム使用住戸購入が向いている人

誰もが少しでも安く、そしてお得にマンションを購入したいと考えます。モデルルームとして使用された事が気にならない人であれば、まさにお買い得物件と言えるのがモデルルーム使用住戸です。

経験上、中古マンションも検討の視野に入れていた人は、モデルルーム使用住戸である事をマイナスとして捉えない傾向にあるように思います。

 

自分好みの空間を造りあげたい、知らない人が何度も触った物に抵抗を感じるという人にはモデルルーム住戸購入は不向きです。マンション内の他の入居者にどんな家に住んでいるのかが丸わかりになってしまう事に抵抗を感じる…という意見もよく聞かれました。

 

5、おわりに

如何でしたか?

マンションの販売促進にはモデルルームの良し悪しがかなり影響します。少しでも良く見せるために、モデルルームは売主である不動産会社の工夫とアイディアが詰まった空間と言えます。マンション見学において、お客様が一番前向きで笑顔になるのもモデルルーム内です。

検討しているエリア内にモデルルーム利用住戸が売り出されたら、是非一度検討してみてくださいね。

この記事をお読みいただきました皆様の素敵なマンションライフを応援しています!!

 

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